コロナと音楽業界

2020年11月30日

前々回の更新ではコロナ禍でのライブについて考えました。

あれからも各地でライブハウス閉店などの話しがちらほらと聞こえてきています。

ライブハウスではないのですが、カナルの高校時代の旧友が経営していたミュージック喫茶もコロナに負けて閉店してしまいました。

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閉店すればまずオーナーの生活を直撃します。

他の職種に就職したりバイト探しをしても、このご時世そうは簡単にいきません。
さらにコロナ失業への偏見もあるだけでなく、前職が音楽関係と言うだけで「不良の仕事をしていた」と言う偏見で見られたと言う話しもありました。

他の業種の経営者や人事採用担当者の頭の中は、いまだにエレキブーム時代の音楽イコール不良少年のイメージで止ってるんでしょうか。

それだけではなくライブハウスやイベント業などでも、他の業種同様多くのスタッフが働いています。
その人達も異業種への面接で、前職に対する偏見の目で見られたと言う話しを聞きました。

もちろんカナルがその場にいたのではないので、具体的にどんなやり取があったかなんて知りませんが、複数の話しが伝わってきているのであながち嘘とは言えない。

その反面不思議なのは楽器がよく売れる様になって、カナルの知っている楽器店も増収だと言うのだ。

コロナで外に出歩いて遊べなくなったので、にわかに家の中で出来る趣味としてギターを始める人が増えたと言うのだ。

これは良いことではないかと喜べることなのかと言えば、そうでも無いような気もする。
にわかの人達に期待することが難しいからだ。
にわか音楽マニアが真剣に音楽に打ち込んで、将来ライブ活動とかで音楽界の一翼を担う可能性は低いのではとカナルは考えている。

楽器の種類にしてもギターに偏ったアンバランスが以前よりかなり大きくなっているとも聞いている。

一時的なにわか音楽マニアの手に渡った楽器がその後どの様に扱われたりするのかも心配だ。
飽きられて部屋の片隅でメンテもされずに劣化していって、最終的にはゴミとして処分される物が少なからず出てくるだろう。

フリマアプリやネットオークションで次の人の手に渡ればまだ良いが、次に買う人も「安く買うから、上手く弾ける様にならなくても惜しくない」と言う様なにわかさんの可能性がある。

他人の持ち物にそこまで心配する必要なんかないだろ、と言う声も聞こえてきそうだが、現在ギター用の木材が枯渇しつつある状況で、無駄にギター材が消費されることをカナルは心配しているのだ。

多くのギターが売れて在庫がなくなれば、メーカーは更に生産して在庫を埋めなければならなず、そのために森林の伐採が必要になってくる。そしてギターに適した種類の木材枯渇に拍車がかかる。

楽器店やメーカーにしてみれば、たくさん売って利益を得てなんぼと言うわけで、この現象は歓迎すべきものなのだろうが、にわかギタリストに消費されて捨てられていく状況を防ぐことも考えて欲しい物だ。

勿論楽器が売れずにメーカーが倒産するのは歓迎できる話ではないが、バランスが大事なのだ。

今年に入ってコロナによってそのバランスが崩れたと言うことが問題なのだ。

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