ギター改造論

2015年04月16日

ギター、とりわけエレキギターは改造して使う人も多いですが、うまく改造出来ればいいが、カナル牧野が今まで見てきた改造ギターで、改造したことで価値が上がったギターを見たことは片手の指でも余るほどだ。

ピックアップのボルトオンだとかで、容易に元に戻せる改造ならいいが、ザグリ加工をやってしまったりしていて、うまく行っていないギターを見ると「勿体無いなー」と思う。

機齢30年以上の、しかも程度の良いギターに下手な改造をしている物などは、見るに堪えない

改造とは言えないまでも、ビンテージのレアミントレスポールの素晴らしい虎目にベタベタとステッカーを貼り、それを剥がした後が汚くなっていたりしているのを見たことがあるが、程度の良いビンテージ物は後世に残して行く責任がオーナーにはあるだろうと思うのだけど他人の持ち物に口出しでするべきではないのだろうか。

「こいつの持ち主は俺だぜ、だから俺の好きな様にするのさ」ではあまりにも乱暴な気はするが、他人のギターに権利がないので、残念な気持ちで穴だらけにされたギターを見ることがある。

では改造は絶対ダメなのかと言えば、カナル牧野は容認派なのである。

ピックアップをカバードタイプからオープンに交換したり、ポッドを変更したりは自分のギターにもしている。

でも、この改造はいつでもオリジナル状態に戻せる改造であって、下手をしてギターを壊す様な大改造はしていない。

カナル牧野が今まで見た中で一番酷い改造は、ギターではなくベースだったが、アッシュのプレスジョンベースで、オーナーが「重い」と言う理由でピックガードに隠れる場所ではあるが、ザグリ加工で大穴を掘って、重量軽減加工をしていたものでした。
加工も適当にドリルでブスブスやった様な、荒っぽい仕上がりでした。

改造の結果、モコモコした纏まりの悪い音になってしまった様で、勿体無いったらありゃしない。

そんなに重い楽器が嫌なら、わざわざアッシュモデルを買わずにアルダーにすればいいのに、と思った。

見た目については、ピックガードをネジ止めしてしまえば、違いは分からないと言うが、ピックガードのたわみは隠せることはなくて「ああー、穴開けたな」と、すぐに分かるんですよ。

カナル牧野はどこまでの改造を容認しているのかと言うと、ボディー加工しないピックアップの交換、コントロール回路の改造などで、ペグの交換も容認だが、ネジ穴位置が違うとヘッド裏に穴が増えるのであまり好きではない。

ピックアップ交換で、友達が失敗したのは、ハイパワーな物に変えたら、ギターそのものの特徴が無くなってしまい、木の音ではなくピックアップの音になってしまったと言う話しがあったのを思い出しましました、といってもカナル牧野が20代の時代の話しだ。

ステッカーチューンと呼ばれるシール貼りも、剥がした時に塗装を痛める原因になるので、そんなに好きではないですが、「オマエのギターでもないのに、指図するな」と言われれば反論できないわけです。

でも中には素晴らしいカスタマイズがされていて、オーダー品の様な仕上がりになっている改造ギターを見たこともあるが、それは相当珍しいことだったと思う。

改造をした人は模型の達人で、数万円のビギナーズモデルがまるで30万から50万円台のフルオーダーコンポーネントギターの様な仕上がりだったのには目を見張ったことがあります。

元のギターはごく普通のストラトだったそうですが、トップを削り落とし、粗大ゴミから回収して来た、虎目ともバーズアイとも言えない様な木目の材木の、古テーブルから取った板をトップに貼ったと言う加工をしてあったわけだが、専門の工房かメーカーから出て来たばかりのモデルの様な仕上がりだった。

でもそんなことが出来る人でなければ、大改造は絶対やめておいた方がいいと決め付けておきたい。

そして、その人が言うのには、元のギターに歴史がないからこそ改造したのだそうです。

「誰かが大事に使い込んできたギターだったら、絶対に手を加えちゃいけない」と言うのはカナル牧野を喜ばせる持論だった。

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