解散するバンドは何が悪いのか

2022年02月19日

うちに出入りしている若いバンドが急に解散することになって、日頃常々感じていたことを語ってみよう。

解散を決めたバンドはカナルも高く評価しているバンドで、どうして急に解散なんかするのかと腑に落ちない。

学生であれば卒業と言うのもあるが、そのバンドは社会人バンドだ。

カナルが若い時から良く聞く、解散の3大定番理由は、音楽性が合わない、バンド内不和、自然消滅。

脱退されるのはバンドとしてはダメージで、一人抜けた後に成り立たなくなって空中分解するバンドもこれまでに、数え切れないぐらい見てきた。

そのバンドは、急にだから自然消滅ではないし、音楽性は本人たちも完全一致を宣言していたし、脱退であれば計画もそれに合わせてしているだろう。

バンド内不和も考え難い仲の良い5人だったはずなのに、何が起こったのかと首をかしげずにはいられない。

カナルはそのバンドのキーボーディストに話しを聞くことが出来たのだが、ライブ当日の急な仕事が原因になったそうなのだ。

キーボーディストは、職場の同僚が大きなミスをしてその後始末で、所属する課の全員が出社命令を受けたのだそうで、取引先に迷惑がかかるので終電直前まで対応に追われたんだそう。

前日になって一抜けされれば、バンドも客もライブを壊されるわけなので、それを怒らないわけがない。

ライブハウス側にも迷惑をかけたんだろうなと思ったが、自分達で会場を借りてのライブだったそうで、そこまで被害は広がらなかったそうだ。

高評価のバンドと言っても、トラを呼べるほど他のバンドとパイプがあるほどベテランバンドでもなく、中でもギタリストは完璧に切れてしまったんだそうだ。

コロナで困難な中、やっとの思いでライブ活動再開の矢先の出来事なので、ギタリストはなぜ休日出勤を断らなかったのだと怒りをあらわににキーボーディストに詰め寄ったと言うのだが、社会人となれば会社命令を断ることがどれだけ難しいかは、サラリーマン経験のあるカナルは良く知っているので、同情できたし、そのギタリストは自分の身に置き変えて考えるべきだろう。
期待していたバンドなので勿体無いに尽きる。

長いイントロを書いたが、どうすれば解散を避けることが出来るのだろう。

バンドをするすべての人の悩みだろう。
音楽性の不一致はバンド内でそれぞれの音楽性に合せた曲を、バランスよく取り上げることで回避できるとカナルは考える。もちろんジャンルが完璧に違う音楽をする人同士が同じバンドにいると考え難いが、初心者バンドなどにはよくある話で、そんなバンドでは解散回避は難しいだろうけど、そんなに勿体無いことではなく、解散後に各人自分の音楽性に近いバンドを求めていくだろう。

それでも同じジャンル同じ志向のバンドなのに、音楽性を持ち出してバンドを揺さぶる人はいるので難しく、自分の好む音楽に多分1ミリの違いも許せない人なのだろう。

それぞれの音楽性に合せた曲を、バランスよくと言うのもやってみると案外難しい物で、全員が曲を作ることが出来れば問題無いのだが、曲を作れないとか作る速度が遅い人は、あいつの曲ばかり、と不満を持つ人もいないわけではないが、歳と共にそう言う不平不満を持つ人は少なくなって行くのだ。

歳と共にで思い当たるのは、男女ともに結婚を機に引退する人の多さだ。
これはなんとかしたいが、少なくとも既婚現役の人には頑張り続けてもらいたい。
しかし家族圧力と言うのもあるし、簡単に「頑張って欲しい」も難しい。 

バンド内不和は音楽性に比べると、そんなに多く聞く原因ではないが、はっきりした原因もないのに、なんとなく仲の良くなれない人同士が同じバンドに同居していたら、不和解散は避けるが難しくなる。

今まで仲良くやっていたのに、何かの原因、仕事のことは書いたのだが、意見の衝突があったりすれば、ケンカ別れもありえる。

喧嘩もその時だけで解決して仲直りするのが普通だろうけれど、修復不能な喧嘩をしてしまうとヤバくて、解散になれば喧嘩当事者以外の人まで迷惑してしまう。

音楽性の違いや意見の食い違いは、各人が落ち着いて対応すれば避けれる原因だが、なんとなく仲の良くなれない人同士と言うのはいつまでも引きずるので難しい。

最後に自然消滅についてだが、この原因は一番回避が難しいのではと考える。

バンド内で各人の都合が付け難いことが、一定期間続いたりした後に召集をかけてみたら、もう別のバンドに移られてたとか、やる気がなくなっていたとかがある。

そうならないためにも、定期的に連絡を取り合うのがいいのだが、定期連絡されるのがウザイと言う人もそれなりにいるので難しいものだし、全然連絡が取れなくなる人もいるのだ。

カナルもそうだが、オヤジ世代は無意識におうち電話を使ってしまうが、家族の人に伝言をしておいても、案外伝わっていないことも多いので、やはりケータイやメールやラインを使った方が確実だ。

でもローガンがね。

バンドを解散させずに長く続けるには、全員が大人の対応を取れること。連絡は絶やさないことの2点につきるんじゃないかと考えます。

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