
エフェクターの進化に付いて行けないオヤジ
カナル牧野もオヤジ世代と言われる歳になって、気が付けばオヤジどころか高齢者世代に片足を突っ込んでいる。
この歳になってつくづく感じるのは、デジタル機器の進歩に付いて行けないと言うことです。
ギターに関して言えば、特にエフェクターの新機種なんかが、使い方が異次元の世界と言う感覚だ。
新しく発表される新型エフェクターを、次々と買っていれば、変化の流れも掴めるのかも知れないが、オヤジ世代になって若い時代よりも使える金が増えたとは言っても、エフェクターをダイソー感覚で買い集めるわけには行かないですからね。
一つ買えば大体は壊れるまで使うが、買い変えが必要なるまでの間に新型は何世代も進んでしまっていて、いざ買い変えたら「これ、どう使うの?」と言う様な浦島太郎状態なんですよね。
「ネットがあるんだから、調べろよ」と言われた所で、何が書いてあるのかチンプンカンプン。
実際に使って見ないと、文字に書いてあることなんか脳内で音に変換出来やしない。
「キラビヤカな音」なんて書いてあっても「キラビヤカな音」は人によって全然違うわけだから、正しく理解出来るわけがない。
そこでユーチューブでどんな音なんだろうと見てみるが、これがまた同じエフェクターの解説でも、人によって使ってるギターが違う、アンプが違う、設定や弾き方が違うで、出て来るお音に結構バラツキがあります。
でも音を知りたいんではなくて、その音にするにはどうすればいいのかが知りたいわけで、オヤジ世代にはその方法が複雑に思えてしまうんですよ。
そして若いギタリストに「そんな事もわからないのか、モウロク爺い」と悪態をつかれることになるのだが、思えば自分達が若い頃に、その時代の先端技術に付いて来れない、一世代前のオヤジ達に自分達も「オヤジ」呼ばわりしながら「時代遅れで何も出来やしない」と悪口を言っていた物だった。
多分現在の若いギタリストも、20年30年後には、次の世代の若いやつに、同じ様に野次られることになるんだろう。
で、そうならない様にするためには、やはり財布の紐が許す限り、新しい物を手に入れ続けるしかないだろうと言う結論になってしまい、そんなに裕福ではないギタリストにとっては辛い話ですね。
でも基本的な使い方が同じなエフェクターを買う分には、そんなに深刻になる必要はないわけで、オヤジ世代にとって手に余るのは、1台に複数の機能が詰まっているマルチエフェクターと言うやつ。
ポンと一踏みすると、表示窓に解読不明な暗号が出てきて、しかも表示が小さすぎて見えないときている。そして出したい音とはかけ離れた音がグゥワーンと鳴って大慌てw
そんな光景を見たことがあるわけだが、そのギタリストの頭が海原はるか師匠の様な状態だったので、大ウケしていた。
でも本人はウケどころじゃなかったみたいですよ。
でも基本は同じわけだし、旧世代モデルやローテクモデルでも、じゅうぶんに思った音作りができるのだから、オヤジは無理して最新鋭の難しい物を買おうとせずに、手堅く行けばいいのだ。
車の運転が昭和と現在で進化しているが、基本は同じなんだから、と言うのとおなじで、手堅い物を使っていれば下手をして滅茶苦茶な状態になる心配はまずないと思います。
